日本には店舗の前に目印となる物を置く文化があります。それがのぼり旗というものなのです。多くの店舗ではこれを開店時に店の前に置くんです。そうすることで、日本人は店が開店したのだということ目でわかるようになっているのです。
このようにのぼり旗は、開店しているもしくは営業お間内であるということを示すと同時に、その店の業種形態も瞬時に判断することが出来るのです。のぼり旗の多くにその店舗の業態や業種を示すイラストが描かれていることが多いです。
パン屋さんならパンが、お総菜屋さんならおかずの絵が描かれていて、看板と同等の効果を発揮してくれます。
看板であると店構えの上などに設置され固定されたままです。横からの角度では何の看板がかかっているかもわかりません。
ところが、登畑であると布製ののぼりが風になびき、常に動きを見せます。そしてそこに描かれている文字や
イラストが人間の目に飛び込んでくるんです。それゆえ非常に宣伝効果が高く、良い販売促進活動を担ってくれます。ところで気になるのは、こののぼりをどのように数を数えるのか、その数え方が気になるところです。
次にそれについて詳しく見ていきましょう。
独特の助数詞が日本には存在する
日本に見られるのぼりは、店舗にとって非常に良い宣伝効果になり、販促活動を行ってく、るものです。それと同時に、それが店舗前に置かれることで、開店中であるとか営業時間内であるなどがすぐにわかる信号的役割も果たしてくれます。
その歴史をさかのぼると古く大相撲が行われている際には、必ずのぼりを立てます。歌舞伎の公演の際にも、宣伝効果をねらって立てかけられることも多く、それを見るだけでも長い歴史があり、まさに日本の文化であり芸術であるといっても過言ではありません。
ところで前述したように、これを数える方法はどんなものかということですが、日本では独特の助数詞を用います。のぼりは1旒(いちりゅう)、2旒(にりゅう)と数えるのが昔から見られます。
このほかにも1流れ(ひとながれ)、2流れ(ふたながれ)、3流れ(みながれ)と数えられることもあります。数字に着ける助数詞によって数の読み方も変わってくるのは面白い現象でしょう。
これはのぼり旗に限ったことではありません。日本ではまくらや、そろばん、刀に包丁なども独特の助数詞をつけて数をかぞえます。このような助数詞とはヨーロッパやアメリカには見られずアジア圏に良く見られます。