日本独自の宣伝方法として根付いてるのが、
野外に文字や絵を描いた織物を設置するのぼりです。
のぼりはもともとは戦国時代に家紋をつけたのが始まりで、
戦の際に大将に戦果を挙げたことをアピールするのに使われます。
その後戦乱の世の中が終わると、家紋からお店の富豪や
名前を記載することで宣伝用として現在の形になったのです。
そんなのぼりですが、科学技術の進歩と合わせて
様々な効果を持ったのぼりが生まれています。
その特注ののぼりのひとつが、制作を依頼したときに
遮光生地を使うことです。この生地は織物を織る際に
光を反射する性質がある塗料を加えるだけでなく、
織る際に密度を深くすることで光を80パーセント以上
遮る特徴があります。
もともとは夜の光を遮り質の良い睡眠をとるためのカーテンとして
用いられることが多いですが、最新研究で別の効果があると
分かったことがきっかけです。
その最新研究で知られた効果というのが、生地の色に金や銀を使うと
通常よりも色鮮やかに見えることです。
金や銀に見える印刷をしたときに、通常の生地だと
光を吸収してしまい地味に見えてしまいます。
そこで遮光生地で遮ることにより、金や銀の生地が
自然光の影響を受けないのできれいに見える理由です。
宝くじ売り場で使われるのは風水が関係している
遮光生地ののぼりが、金と銀の装飾をきれいに見せる効果が
あることにより、様々なお店が盛り上げるための
演出のために使っています。
この性質をうまく利用しもっとも使われるようになっているのが、
江戸時代からインフラ整備の財源として用いられてきた宝くじ売り場です。
なぜ宝くじ売り場で使われているのか、その理由として
東アジアで用いられる独自の風習の風水が関係しています。
風水は地球に存在するエネルギーを察知するための儀式であり、
悪い力を放出し逆に良いエネルギーを取り入れることで
生活を豊かにするという考えです。
そんな風水において、多くの人に関心があるのがやはり財運です。
財運が安定をすれば、自身にとってよい行いが継続的に行えるので
健康の次の望むことが多い運になります。
その財運を安定させる際に、良いエネルギーの象徴となっているのが金と銀です。
この金と銀は光を吸収する性質があるので、
財の好循環を生み出す象徴と言われています。
この金と銀が色鮮やかに見えるということは、
それだけ財運の良いエネルギーが満ち溢れているのです。
高額当選を夢見る人たちにとって、そういった雰囲気を持つお店は
縁起が良いというイメージを与えるので購買率を上げるのに役立ってくれます。